人生100年時代とはいうけれど…健康寿命は 男性72.68歳 女性75.38歳

12月20日に厚生労働省から、3年ごとに行われている日本人の「健康寿命(注)」についての調査結果が公表されました。

(注) 健康寿命とは、「介護を受けたり寝たきりになったりせずに、日常生活を送れる期間」を示します。

それによりますと、2019年時点男性は72.68歳女性は75.38歳だそうです。

前回(2016年)調査では、男性は72.14歳女性は74.79歳とのことですから、男性は0.54歳、女性は0.59歳延びました。

厚生労働省は健康寿命が延びた背景として、「喫煙率の低下、高齢者の社会参加の進展など」を推測しています。

一方、日本人の2019年時点の平均寿命は、男性は81.41歳女性は87,45歳です。

2019年時点の平均寿命と健康寿命との差は、男性は8.73歳女性は12.07歳です。

つまり、男性は72歳くらいまでは身体的には不自由なく生活できるが、平均寿命までの残り約9年は介護が必要だったり、寝たきりになるということです(あくまでも平均でみた場合ですが…)。

女性の場合は75歳くらいまでは元気ですが、その後は12年も介護や寝たきりとなるということです。

男女ともに健康寿命は延びており、健康寿命と平均寿命の差も縮小傾向が続いている(=寿命まで健康で過ごせる期間が長くなっている)とのことですが、介護や寝たきりで9年とか12年過ごすのはつらいですねぇ。

そもそも男性の健康寿命が72歳ということは、現在64歳のしまの介が元気でいられるのはあと8年❕です(あくまでも平均を基準にした話ですが…)ガクッ!

さらに100年人生健康寿命の関係はどうなんでしょうか?

100年人生と健康寿命との差は、男性は27.32歳女性は24.62歳 あります。
つまり100歳まで生きても、最後の24~27年は介護が必要だったり、寝たきりなんでしょうか?

100歳以上の高齢者は全国で86,510人(2021年9月15日時点、厚生労働省発表)もいます。
おそらく100歳まで生きられる方は、健康寿命が73歳とか75歳ではないんでしょうね。

8.6万人も百寿者がいる現在、100年人生の可能性はあるのでしょうが、健康寿命が72~75歳ですから、現実的には平均寿命の81~87歳を基準に人生考えた方がよさそうですね。

もちろん健康寿命と平均寿命をともに延ばすことが目標ではありますが…

なお健康寿命の上位5県は以下の通りです。
男性       女性
大分県73,72歳  三重県77.58歳
山梨県73,57歳  山梨県76.74歳
埼玉県73,48歳  宮崎県76.71歳
滋賀県73,46歳  大分県76.60歳
静岡県73,45歳  静岡県76.58歳

(出所 中日新聞 2021年12月21日朝刊25面)

大分県が男性1位、女性4位。
山梨県が男女ともに2位。
静岡県が男女ともに5位。

上記3県は、健康寿命を延ばすなにか良い取り組みをしているのでしょうか?