YouTube「しまの介SONGS」に、「北国列車」(風)を配信しました!この曲の「北国」ってどこ?「この街」つてどこ?

北国列車」はフォークグループ「」(メンバー:伊勢正三、大久保一久)が、1976年1月26日にリリースした2枚目のアルバム「時は流れて」に収録されている曲です。

冬の今にふさわしく、また好きな曲なので歌ってみました。
(相変わらず、歌もギターも上手くないですね)

「北国列車」の歌詞を聴きますと、「汽車は夜を走りつづけ 朝の駅へついたところ
汽車はすぐにまだ暗い 朝に消えていった」とあり、「夜行列車」に乗って「北国」に行ったことがわかります。

なので、しまの介はYouTube表紙の写真(サムネイルといいます)には、寝台特急「カシオペア」の写真を貼りました。

寝台特急「カシオペア」は上野~札幌間を定期運行していましたが、2016年3月に定期運行を終了しました。
この写真は、終了する数年前の冬に乗車した時のものです。

また歌詞には「旅の終わりに この街を選んだ」とあります。
そこで、「この街」は函館と勝手に推定して、函館で撮った函館山からの「夜景」の写真を貼りました。

さらに歌詞には「去年の今頃汽車に乗り 二人で旅した北国」とあります。
そのため、「汽車」は函館で撮った「蒸気機関車」の写真を貼りました。

実は、この曲がリリースされた1976年には寝台特急「カシオペア」はまだ走っていません。
走ってないどころか、1976年には東京~札幌間の寝台特急は存在していません!

そうなんです!
東京~札幌間の寝台特急が開業したのは、青函トンネルが開通した1988年からです!
1988年3月13日、上野~札幌間に寝台特急「北斗星」が運行されたのが、最初なんです!
ちなみに寝台特急「カシオペア」の運行開始は、1999年7月16日です(「北斗星」の後継車両)。

なので、しまの介が描いた「北国列車」は、この曲が作曲された時代背景を全く反映しておらず、いわば2000年代版「北国列車」ということになります。

では、この曲の「北国」とはどこなのか?
この街」とはどこなのか?
作詞したショーヤン(伊勢正三)さんに聞くしかないのですが…

しかしそもそも「北国」って東北地方のことなのか?
京都を起点とした昔は、「北国」は北陸地方になります。

当時走っていた夜行列車を調べてみました。
「北国」を東北とすると
青森行き:寝台特急「ゆうづる」、寝台特急「はくつる」、寝台特急「あけぼの」、寝台急行「十和田」、急行「八甲田」、急行「津軽」、急行「十和田」。
盛岡行き:寝台特急「北星」、急行「いわて」。
秋田行き:寝台特急「あけぼの」、寝台急行「天の川」、急行「鳥海」。
男鹿行き:急行「おが」。酒田行き:急行「出羽」。
山形行き:急行「ざおう」。会津若松行き:急行「ばんだい」。
仙台行き:寝台急行「新星」、急行「あずま」。

「北国」を北陸とすると
金沢行き:寝台特急「北陸」、急行「能登」。
福井行き:急行「越前」。

結構、夜行列車が走ってたんですね。
長時間で大変だったんでしょうけれど、なんでも便利になった今から思うと、旅情を感じます。
だから「北国列車」の曲もうまれたんでしょうね。
この曲の列車って、寝台列車じゃなくて普通の座席に座っていく急行列車じゃないかと、勝手に想像します。

しまの介も大学生の時(まさにこの曲がリリースされた頃)に、東京から名古屋まで夜行の普通列車で行ったことがありますね。
長かったぁ~

ところで、この曲の「汽車」を寝台特急「カシオペア」にして、「この街」を函館にすると、時間的には歌詞とピッタリになるんですね。

寝台特急「カシオペア」上野発16:20
函館着は朝の5:02(ちなみに札幌着は9:32)。
歌詞では「汽車はすぐに まだ暗い朝に消えていった」「薄暗い空に 君の星座がまだ光ってる」とあります。
5:02なら、この歌詞にピッタリなんです。

この曲を歌い、動画を作りながら、徒然に想ったことでしたぁ。