大相撲2021秋場所 千秋楽 新横綱照ノ富士が優勝 史上9人目の快挙!

2021年(令和3年)の大相撲秋場所は、9月26日(日)に千秋楽を迎えました。
14日目を終えての上位の結果は以下の通り。

2敗 照ノ富士(横綱)
3敗 妙義龍(前頭10)

4敗 阿武咲(前頭6) 、隠岐の海(前頭8)、 遠藤(前頭11)
5敗 大栄翔(前頭4)、千代の国(前頭17)
6敗 正代(大関)、貴景勝(大関)、御嶽海(関脇)

2敗の照ノ富士(てるのふじ、横綱)を星1差で妙義龍(みょうぎりゅう、前頭10)が追っています。

前回お伝えしましたが、13日目を終えた段階では平幕3力士( 阿武咲(前頭6) 、妙義龍(前頭10) 、遠藤(前頭11) )が3敗で優勝争いに絡んでいました。

しかし14日目阿武咲(おおのしょう、前頭6)は明生(めいせい、関脇)に敗れ、 遠藤(えんどう、前頭11)は逸ノ城(いちのじょう、小結) に敗れて、優勝争いから脱落しました。

このため、優勝は照ノ富士(横綱)と妙義龍(前頭10)の2人に絞られ、千秋楽での決着となりました。

千秋楽の取り組み】
妙義龍(前頭10) × 明生(関脇)

照ノ富士(横綱) × 正代(大関) 妙義龍(前頭10)が明生(関脇)に勝ち、照ノ富士(横綱)が正代(しょうだい、大関)に敗れれば、2人が3敗で並ぶため優勝決定戦という場面も想定されました。

しかし、妙義龍(前頭10)は明生(関脇)に「肩すかし」であっけなく敗れました。
この時点で新横綱 照ノ富士の優勝(2場所ぶり5度目)が決まりました!!
なお、照ノ富士は正代(大関)との結びの一番も勝ち、優勝に花を添えました。

新横綱が昇進初場所で優勝するのは史上9人目の快挙です!!!
優勝インタビューで照ノ富士は「土俵に上がれば一生懸命やるだけ。頑張っている姿を見せることがお相撲さんの仕事かなと思ってやりました」と発言しました。
素晴らしい言葉ですね。
しまの介も関取の頑張っている姿から勇気をもらいますし、だからこそ毎場所大相撲を観戦しています。

特に照ノ富士は、いったんは大関まで昇進したものの、ひざのケガなどのため「序二段」まで陥落しました。引退も考えたとのことですが、親方に諭されそこから這い上がって今場所横綱に昇進。その昇進場所で優勝しました。

新型コロナに対処した巣ごもり生活もあって、しまの介は昨年から大相撲を毎場所観戦しています。
そんな中で照ノ富士については、その迫力に圧倒されると共に、ヒザは大丈夫なのかな~と、ヒヤヒヤして観ていました。
根性が違いますね。その姿勢は人生の師として見習いたいものです。

またこうも言っていました。「最悪3番でも相撲を取る気持ちで来ました。最悪のことを考えないといけない。相撲に絶対はない。そういう気持ちを固めて来ました」。
そうなんですよね、人生にも絶対はない。常に備えを考えておかなければと思います。

ちなみに新横綱の昇進場所での優勝は、過去は以下の8人のみです。
①太刀山 1911年夏場所 10戦全勝
②栃木山 1918年夏場所 9勝1敗
③双葉山 1938年春場所 13戦全勝
④東富士 1949年春場所 10勝2敗1分
⑤大鵬 1961年九州場所 13勝2敗
⑥隆の里 1983年秋場所 15戦全勝
⑦貴乃花 1995年初場所 13勝2敗
⑧稀勢の里 2017年春場所 13勝2敗
1場所15日制(1949年5月場所~)になってからは、大鵬、隆の里、貴乃花、稀勢の里に続く5人目です!
大横綱の白鵬も新横綱場所は優勝してないんですね。

なお、9日目に照ノ富士(横綱)を破った大栄翔(だいえいしょう、前頭4)は殊勲賞(4度目) を受賞。
千秋楽まで優勝争いに絡んだ妙義龍(前頭10)は技能賞(6度目)を受賞しました(敢闘賞の該当者はなし)。
また十両は阿炎(あび)が優勝(13勝2敗)しました。

また今場所の取り組みでのスゴ技は、豊昇龍(ほうしょうりゅう、前頭1)の「一本背負い」ですかね。9日目の若隆景(わかたかかげ、前頭3)との一戦で、土俵際まで追い詰められての逆転技でした。まるで柔道でしたね。
行司軍配は 若隆景に上がりましたが、物言いがつき、行司差し違えで 豊昇龍が勝ちました。
豊昇龍(22)も若隆景(26)も成長株なので、今後頑張ってほしいです。

今場所は場所前に宮城野部屋所属の力士複数人が新型コロナウイルスに感染しました。
このため、横綱白鵬を含む同部屋の全力士が全休を余儀なくされました。
九州場所(11月14日~)はこういった事態にならないことを願っています。