『光る君へ』14話「志はないの?」のセリフで、思い浮かんだ小林照子氏89歳のこと。

NHK大河ドラマ『光る君へ』、皆様観ておられますか?

今回は、もう1ヵ月も前になりますが、4月7日放映の第14話でのやりとりと、その場面を観てしまの介に思い浮かんだ小林照子氏のことについて、書こうと思います。

その場面とは…

和歌の会にまひろ(紫式部)と、ききょう(清少納言)が招かれたのですが、その会が終わった後のことです。

ききょうは、和歌の会に参加していた姫たちについて、
志も持たず、おのれを磨かず、退屈な暮らしに気づかない
(まるで今のしまの介の状態を言われた感じですね)
と批判します。

そして、
まひろ様に志はないの?
と問います。

まひろは「文字の読めない人を少しでも少なくすること」と回答します。
(事実、ドラマの中では貧しい少女に文字を教えています)

それに対してききょうは、
私は自分の志のために生きる。それが他の人の役にもたつ道を見つけたい
と言い放ちます。
そのためには、夫との離縁も厭わないと…

まぁ、物語ですからほんとのことはわかりませんが、
」について、改めて考えさせられましたね。

この「」という言葉で、しまの介に思い浮かんだ方がおります。

小林照子氏。
1935年生まれですから、御年89歳!。

この方、しまの介は全く知りませんでしたが、NHKEテレの「あしたも晴れ! 人生レシピ」に出演されたのを観て、初めて知りました。

そして小林照子氏が書いた本も読んでみました。
この本は2020年のコロナ禍の最中、同氏が85歳の時に発刊されたものです。

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実はこの本は、一緒に同番組を見ていた妻が図書館から借りてきました。

ちらっと読んだら、凄い人だな~と、結局全部読みました。

働きながら夜間の美容学校に通い、化粧品会社㈱コーセーに就職。
メイクアップアーティストとして勤められ、コーセーの取締役までになられました。

その間、30代で私塾「メイキャップアトリエ・エポック」を開き、若い人を育てることを始めている。

この活動から人を育てることに興味をもち、
1983年の48歳の時に、㈱コーセーの社内ベンチャーとして「ザ・ベストメイキャップ・スクール」を設立。

独立後、
1994年の59歳の時に、「[フロムハンド] メイクアップアカデミー」を設立。

2010年に東京で、2013年に京都で、美容に特化した通信制高校「青山ビューティー学院高等部」を設立。

2019年の84歳の時に、未来の女性リーダーを発掘、育成する私塾アマテラス アカデミア(ATA)」を開始。

私の「終活」は2030年までに、150人の女性リーダーを育成することが目標と書いています。

奨学金制度も立ち上げてるみたいです。

本を読むと小林照子氏は初めから「」があったわけではなく、好きなメイクの道を選んだだけと思います。

しかし、人を育てることに興味を持ち、私塾を設立したことから、ききょうが言った「」(本人は「」という言葉は使っていません。「使命」と書いてますが…)を持つに至ったのかなぁと思います。

こういった素晴らしい方がいるんですよね。

しまの介は小林照子氏より20歳も若い67歳です。
」を持ちたいですね。