【昨年(2024年)〜今年の名古屋場所までの優勝力士一覧】
2024年 | 1月 | 横綱 | 照ノ富士 |
3月 | 前頭17 | 尊富士 | |
5月 | 小結 | 大の里 | |
7月 | 横綱 | 照ノ富士 | |
9月 | 関脇 | 大の里 | |
11月 | 大関 | 琴櫻 | |
2025年 | 1月 | 大関 | 豊昇龍 |
3月 | 大関 | 大の里 | |
5月 | 大関 | 大の里 | |
7月 | 前頭15 | 琴勝峰 |

新横綱の大の里が、
“横綱昇進場所で優勝するか“に大方の注目が集まっていた中での大番狂わせ!
だから相撲は面白い。
横綱と大関の優勝ばかりでは、つまらないですからね😁
一方で、今回の琴勝峰(前頭15)の優勝をよく分析すると…
三役以上7人と対戦して、
1横綱1大関2関脇1小結を倒した
安青錦が優勝できずに準優勝。
一方、三役以上は3人の対戦のみで、1横綱1関脇1小結を倒した琴勝峰が優勝する。
このあたりは、
勝負の世界の理不尽さが出てますが、相撲独特の要因もありそうです。
それは⤵️
①場所中盤まで、上位力士と下位力士の取り組みが組まれない、相撲独特の取り組み制度
②翌日の取り組みを決める「取組編成会議」の決定次第で、優勝の行方が左右される恣意性の存在
③終盤は力士の実力以上に、力士の「勢い」に勝敗が左右される

といったことが指摘できると思います😀
では、順次そのあたりのことを、しまの介流に解説していきます。
まずは、優勝した琴勝峰と、
準優勝の安青錦の2025年直近3場所(初場所〜夏場所)までの成績です。
【安青錦と琴勝峰の2025年初〜夏場所の成績比較】
2025年 | 安青錦 | 琴勝峰 |
初場所 | 12勝3敗 十両5枚目 | 5勝10敗 前頭13枚目 |
春場所 | 11勝4敗 前頭15枚目 | 8勝7敗 前頭16枚目 |
夏場所 | 11勝4敗 前頭9枚目 | 6勝4敗5休 前頭14枚目 |

直近3場所の成績の勢いは、
断然、安青錦ですね。
次に、両力士の名古屋場所15日間の取り組みを比較します。
名古屋場所
【琴勝峰(前頭15)の15日間の対戦相手とその勝敗】
初日 | 前頭15 | 英乃海 | ○ |
2日目 | 前頭17 | 獅司 | ○ |
3日目 | 前頭14 | 草野 | ○ |
4日目 | 前頭14 | 藤ノ川 | ● |
5日目 | 前頭16 | 御嶽海 | ● |
6日目 | 前頭16 | 嘉陽 | ○ |
7日目 | 前頭11 | 時疾風 | ○ |
8日目 | 前頭13 | 正代 | ○ |
9日目 | 前頭8 | 佐田の海 | ○ |
10日目 | 前頭13 | 美ノ海 | ○ |
11日目 | 前頭11 | 隆の勝 | ○ |
12日目 | 小結 | 髙安 | ○ |
13日目 | 横綱 | 大の里 | ○ |
14日目 | 関脇 | 霧島 | ○ |
千秋楽 | 前頭1 | 安青錦 | ○ |

優勝した琴勝峰は、
11日目まで一番上位の力士でも前頭8枚目の佐田の海までしか対戦していません。
対戦力士の大半が、前頭11〜17枚目の力士です。
12日目から小結、横綱、関脇といった三役との取り組みが組まれました。

一方、
準優勝の安青錦の対戦相手はどうでしょうか?
安青錦の名古屋場所の
15日間の取り組みです⤵️
名古屋場所
【安青錦(前頭1)の15日間の対戦相手とその勝敗】
初日 | 大関 | 琴櫻 | ○ |
2日目 | 横綱 | 大の里 | ● |
3日目 | 横綱 | 豊昇龍 | ○ |
4日目 | 関脇 | 若隆景 | ○ |
5日目 | 関脇 | 霧島 | ○ |
6日目 | 小結 | 髙安 | ● |
7日目 | 小結 | 欧勝馬 | ○ |
8日目 | 前頭2 | 王鵬 | ○ |
9日目 | 前頭1 | 若元春 | ○ |
10日目 | 前頭3 | 金峰山 | ○ |
11日目 | 前頭2 | 阿炎 | ○ |
12日目 | 前頭4 | 玉鷲 | ○ |
13日目 | 前頭8 | 一山本 | ○ |
14日目 | 前頭14 | 草野 | ● |
千秋楽 | 前頭15 | 琴勝峰 | ● |

初日から大関→横綱→横綱と
7日目まで三役との取り組みが組まれました。
その後も前頭上位との取り組みですから、連日厳しい取り組みが続きましたよね!
前頭1枚目の安青錦と、
前頭15枚目の琴勝峰では、
連日の対戦相手の格が全く違います!
つまり、下記のことが指摘されます⤵️
①場所中盤まで、上位力士と下位力士の取り組みが組まれない、相撲独特の取り組み制度

さらに、
千秋楽まで優勝を争った3力士(琴勝峰、安青錦、草野)の
上位対戦相手との勝敗を表にしますと⤵️
【優勝争い3力士の上位陣との対戦戦績】
安青錦 | 琴勝峰 | 草野 | ||
横綱 | 豊昇龍 | ○ | ー | ー |
横綱 | 大の里 | ● | ○ | ー |
大関 | 琴櫻 | ○ | ー | ー |
関脇 | 霧島 | ○ | ○ | ○ |
関脇 | 若隆景 | ○ | ー | ● |
小結 | 欧勝馬 | ○ | ー | ー |
小結 | 髙安 | ● | ○ | ● |
前頭1 | 若元春 | ○ | ー | ー |
前頭2 | 王鵬 | ○ | ー | ー |
前頭2 | 阿炎 | ○ | ー | ー |

安青錦(前頭1)は、
小結以上の三役7人全員と対戦して、5勝2敗という素晴らしい戦績でした。

一方、優勝した琴勝峰(前頭15)は、
小結以上の三役との対戦は、
横綱大の里、関脇霧島、小結髙安の3人のみ。
ただし、3戦3勝しました!

今場所新入幕の草野(前頭14)の
小結以上の三役との対戦は、
関脇霧島、関脇若隆景、小結髙安の3人のみ。
勝敗は1勝2敗です!

三役以上7人と対戦して、
1横綱1大関2関脇1小結を倒した
安青錦が優勝できずに、
三役以上3人の対戦で、
1横綱1関脇1小結を倒したのみの琴勝峰が優勝する、
ちょっと納得できませんよね。
(ただし、大関琴櫻は同じ部屋の力士ですから、優勝決定戦以外は戦えませんが…)
さらに、
安青錦は前頭1の若元春や、前頭2の王鵬、阿炎とも対戦して、勝っているのに、
琴勝峰は若元春、王鵬、阿炎とも対戦していません。

このあたりの対戦は、
翌日の取り組みを決めている
「取組編成会議」の決定次第
なのですね。
たとえば、琴勝峰の14日目の対戦相手。
関脇霧島だったのですが、霧島でなく、今場所も10勝を挙げ、来場所大関昇進に大手をかけた若隆景だったら、どうだったのでしょうか?
つまり⤵️
②翌日の取り組みを決める「取組編成会議」の決定次第で優勝の行方が左右される恣意性の存在

もっと「たられば」を言えば、
今回、千秋楽で「ともえ戦」となる可能性があったんですよね。
下記の千秋楽の取り組みをみますと、
3敗の安青錦が琴勝峰に勝ち、
同じく3敗の草野が髙安に勝てば、3人が3敗で並びます。
そうなると、今年の初場所のように、三つ巴の優勝決定戦になったんですよね。
【千秋楽の取り組み】
10勝4敗 | 大の里(横綱) | 琴櫻 (大関) | 8勝6敗 |
8勝6敗 | 霧島 (関脇) | 若隆景(関脇) | 9勝5敗 |
9勝5敗 | 髙安 (小結) | 草野 (前頭14) | 11勝3敗 |
11勝3敗 | 安青錦 (前頭1) | 琴勝峰 (前頭15) | 12勝2敗 |

仮に「ともえ戦」になって、
その結果、草野が優勝したとします。
そうすると、草野は「本割」で横綱大の里や大関琴櫻と対戦することなく、優勝することになります。
しかし、こういうことも起こりえたんですよね。
それって、どうなんでしょうか❓️

さらに、終盤の力士の「勢い」というのもありますね。
安青錦は1横綱1大関2関脇1小結を破りましたが、
14日目に草野に敗れ、
千秋楽は琴勝峰に敗れました。
つまり最終盤に失速してしまったんですね。
これでは優勝はできませんよね😔

一方、琴勝峰は終盤も「勢い」が衰えることなく、横綱大の里を破る「金星」まで挙げて、一気に優勝しちゃいました!
つまり⤵️
③終盤は力士の実力以上に、力士の「勢い」に勝敗が左右される

まぁ、こういった対戦を勝ち残ることにより、小結→大関→横綱と昇進していくのでしょうが…
琴勝峰の真価が問われるのは、来場所以降ですね🤗
参考
日本相撲協会ホームページ
https://www.sumo.or.jp
大相撲2025 名古屋場所は、
14勝2敗で平幕の琴勝峰(前頭15)が優勝しました!
場所前には、誰もが予想しない力士の優勝となりましたね。
平幕の優勝は、去年の春場所(3月場所)の尊富士以来です⤵️