2024年の九州場所は、一昨日(11月24日)に千秋楽を迎えました。
千秋楽は共に14勝1敗の、大関琴櫻(ことざくら)と大関豊昇龍(ほうしょうりゅう)の大関同士の相星決戦となりました。
なんでも、大関同士による千秋楽での相星決戦は、21年ぶりとのこと。
しまの介もこの取り組みをリアルタイムで観戦しましたね。
いやぁ~、対戦前の仕切りの時からドキドキしましたね~。
そしてこの決戦を制したのは琴櫻でした。
立ち合いから攻めていたのは、豊昇龍。
しかし、「えっ! すべった!」という感じで、豊昇龍が土俵中央で大股開いてバタッと倒れて、あっけなく勝負がつきました。
琴櫻の決まり手は「はたきこみ」ということですが…
本日(11月25日)の中日新聞(しまの介は東海地方在住)のスポーツ欄(19面)を見ましても、「滑った」って書いてありますね。なんでも「仕切り線」に足を滑らしたみたいですね。
今場所は小結正代(しょうだい)の取り組みでも、正代が「仕切り線」で足を滑らせ倒れて負けるシーンがありました。
樹脂製だとは思いますが、見直しが必要かもしれませんね。
勝った琴櫻(27歳)は、今回の優勝が初優勝です。
しかも今年度の年間最多勝(66勝)も達成しました!
(2位は今場所に大関昇進した大の里で65勝、3位は大関豊昇龍で61勝)
琴櫻は今年の3月場所で大関に昇進。
その3月場所までは、父親(現 佐渡ヶ嶽親方)の四股名(しこな)である「琴ノ若」を名乗ってましたが、5月場所からは横綱であった母方の祖父の四股名(しこな)「琴櫻」を襲名しました。
この先代「琴櫻」、しまの介も覚えてますよ。
万年大関で、いつまでも横綱になれないので、「うば櫻」なんて言われてましたが、ある時から俄然強くなって横綱になりましたね。
とにかく、立ち合いから猪突猛進して押し出す相撲を今でも覚えてます。
今年3月に訪れた「第53代横綱 琴櫻記念館」(鳥取県倉吉市)
訪れた3月には、琴ノ若(現 大関琴櫻)が大関昇進を決めたため、「祝 琴の若関 大関昇進おめでとう」の貼り紙がしてありました。
「第53代横綱 琴櫻記念館」がある鳥取県倉吉市打吹玉川地区は、文化庁が指定した『重要伝統的建造物群保存地区』でもあります。
琴櫻は大関昇進から5場所目での優勝となりましたが、大関昇進後の成績は下記の通り。
3月(春・大阪)場所 10勝5敗
5月(夏)場所 11勝4敗
7月(名古屋)場所 12勝3敗
9月(秋)場所 8勝7敗
11月(九州)場所(今場所) 14勝1敗(優勝)
9月場所以外は、二桁勝利をあげています!
これで来場所の成績いかんによっては、横綱昇進が実現しそうな状況となりました。
一方の大関豊昇龍。
悔しかったんでしょうね~。
対戦後の支度部屋で、「ウォォォォォ~ クッソーーー」と叫んだそうです。
よほど悔しかったのでしょうが、まぁ一度優勝(2023年7月(名古屋)場所)してますし、豊昇龍も来場所の成績によっては横綱昇進が可能みたいですね。
なんといっても、叔父さんは元横綱 朝青龍(あさしょうりゅう)です!
両大関の横綱昇進争いも楽しみですが、大相撲はここにきて面白くなってきましたね。
今場所大関に昇進した大の里(おおのさと)。
結果は9勝6敗に終わりましたが、大銀杏(おおいちょう)が結えずに、まだチョンマゲですからね。
なにせ昨年3月まで大学生(日本体育大学)でしたからねぇ。
関脇大栄翔(だいえいしょう)は、8勝7敗でなんとか勝ち越し。
小結若元春(わかもとはる)は、10勝5敗と二桁の勝星。
弟で優勝経験のある若隆景(わかたかかげ)前頭2枚目は、ケガを克服して今場所は10勝5敗をあげ、技能賞を受賞(5度目)。
阿炎(あび)前頭3枚目は、豊昇龍、大の里の2大関を破り11勝4敗で、殊勲賞を受賞(2度目)。
隆の勝(たかのしょう)前頭6枚目は、11勝4敗でしたが、終盤まで優勝争いに絡んだため敢闘賞を受賞(4度目)。
今場所も含めて、今年は2場所で優勝争いに絡みましたね。
今年の3月場所に優勝した尊富士(たけるふじ)前頭16枚目は、優勝場所の14日目に痛めた足のケガを克服して、今場所は幕の内に復帰。10勝5敗の成績を残しました。
多彩な技で館内を沸かせる宇良(うら)前頭2枚目の存在等々。
一方、残念なのは関脇霧島(きりしま)。
在位6場所で大関を陥落。今年7月場所から関脇となりました。
しかし7月場所8勝、9月場所12勝をあげたことから、今場所に13勝をあげれば、大関特例復帰ができるという場所だったのですが、6勝9敗にとどまってしまいました。
2023年1月場所で大関を陥落した小結正代(しょうだい)も、今場所は地元九州開催で奮起が期待されましたが、4勝11敗に終わってしまいました。
2ヵ月毎に開催される大相撲は、力士にとっては体を張ってやるだけに、しんどいと思います。
ケガに注意して、来場所もワクワクする相撲を見せていただきたいですね。
来年の初場所は、1月12日からですよ~!
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参考:中日新聞(2024年11月25日版)